地蔵坂登りて見れば 清澤寺

民に恵みをあたう観音
(北川筋三十三番観音経顧寺ご詠歌)
清澤寺は南に日本の霊峰富士山を仰ぐ小高い絶景地にあります。
現在周囲には敷島団地など整備された静誼な住宅地の中にあります。
ご開山闇推普国禅師様は甲府市古府中町にある大泉寺様より永禄年間に拝請されました。
この時代に真言宗から曹洞宗に改宗されたと伝われています。

この事については、詳しい資料は現存しませんが、ご本尊様が虚空蔵菩薩様・脇侍の仏様が千手観音・弁財尊天が安置されているからと推測されます。
特に弁財尊天様には真言宗を拓かれた、弘治大師空海禅師の手形が刻印されており、近時まで当村にある弁天沼で祭典が行われ村人に伝えられ、守られているからではないかとも考えられます。

また、昭和61年春に白鳳紀7世紀時代の天狗澤瓦窯跡が発見され、山梨県指定史跡になったことから、北川筋の寺院として、近隣の方々から大変興味を頂いている所でもあり音刹の歴史を偲ばせているのかも知れません。
現在は曹洞宗の一寺院として禅を組み・三仏忌(涅槃会・降誕会・成道会)を営み、お釈迦様の教え、更に大本山永平寺を拓かれた還元禅師様、大本山総持寺を拓かれた蛍山禅師様の教えを広くお伝えしています。